拈華微笑 南無父母不二佛

何でも仏教徒として思いついたことを書きます

本地垂迹と雪財童子華厳経「超訳文庫」「仏教聖典」


https://hougakumasahiko.muragon.com/entry/75.html
本地垂迹エントリーからの続きになります。


その一、超訳文庫華厳経義疏

http://bunchin.com/choyaku/kegon/


超訳【華厳経】
2500年以上昔、インドのとある街に善財童子と呼ばれる少年(16歳ぐらい?)がおりました。
彼はインド財界を支配する組合の理事長の息子であり、お金に一切不自由しないのはもちろんのこと、日々、最先端の情報に接し、当時の最高の教育を受け、青春を謳歌していました。
彼がちょこっとアゴを動かしただけで自由に操れる子分は、500人以上いたということですから、それはもう大変な羽振りのよさです。
ところがある時のこと、彼は巡回説法にやってきた文殊菩薩の口車に乗せられ、たった一人で南インドに向かって修行の旅に出るハメになってしまいました。



文殊菩薩はこう言って善財くんを送り出したといいます。



「なぁ、オボッチャン。
「最高の悟りを得てみせる」というその心意気は立派だけど、言うだけだったら誰にだってできるぜ。
もし本気でそう思っているのだったら、旅に出なよ。
世の中は広い。いろんな人たちがいる。
たくさんの人たちと出会い、別れ、その中から「最高の悟り」をつかみ取って来い!
で、命があったら、また会おうじゃないか。」



引っ込みがつかずに家を出るハメになった善財くんは、あちらこちらを彷徨いながら、当時評判の「立派な人」に関する口コミ情報を集めては、実際に突撃訪問する日々を送ります。
修行僧や行者、仙人のたぐいはもちろん、国王、商人、大金持ち、熟練工、少年、少女、南方のドラヴィダ人、スラムの住人など、片っ端から会いまくる毎日・・・
2008-10-04




http://bunchin.com/choyaku/kegon/kegon017.html


第17話 善財くん、残虐な刑罰にビビる
2009.12.27
16人目のインタビューが終わった時、善財くんはこのような情報を得ました。

「ここから南へいくと、「満幢」というお城があります。
そこに「満足」という名の王様がいますので、是非、お会いになるといいですよ。」

善財くんは言われたとおりに南へ向かい、いくつもの村や町を超えていくと、果たして立派なお城に到着しました。

早速、歩いていたオッサンを呼び止めてたずねました。

「ちょっとおたずねします。このお城には満足という名の王様がいると聞いてきたのですが、どこに行ったら会えるでしょうか?」

オッサンは答えました。

「王様なら今、仕事中だよ。ウチの王様はとてもオッカナイ裁判官だ。悪いヤツにガンガン厳罰を与えるので有名だぞ!」

善財くんが執務スペースまで行ってみると、満足王はもの凄く立派なイスに腰掛けて裁判の真っ最中でした。

王様の横には執務官が1万人も並んでバリバリと事務手続きを進めており、さらに1万人の屈強な兵士たちが武装して警備にあたっています。

そして罪人たちが次々と引き立てられてきては、ビシビシと処罰されているのですが、その有様のあまりの凄まじさに善財くんは絶句しました。

全身を縛り上げられた罪人たちは、みな容赦なく手足を切り落とされたり、鼻や耳を削ぎ落とされたり、眼をえぐり取られたり、胴体や首を切断されたり、火であぶられたりしています。

あたりにはひっきりなしに罪人たちの絶叫が響き渡り、まさにこの世の地獄のような光景・・・

善財くんは縮み上がりながら思いました。

「こ、こいつはヤバイ!

オレは立派な人の話をたくさん聞くことで知恵と経験を蓄積し、自分も立派な人になろうとしているというのに、この王様の悪逆非道なことといったらなんだ・・・

こんなとんでもない悪人は初めてだ! 早く逃げないと・・・」

王様は善財くんに目をとめると、こういって引き留めました。

「こらこら、まぁそうビビるなよ。(苦笑)

こっちへ来なさい。 城の中を案内してやるから。」

善財くんが恐る恐るついていくと、城の中は見たこともないぐらい豪華な造りで、財宝は充ち溢れ、天女のような美女たちが10億人も控えているではありませんか!

目を丸くしている善財くんに、満足王は言いました。

「どうだ、たいしたもんだろう。 これらが悪逆な方法で得られると思うか?」

善財くんは答えました。

「い、いや、実に信じがたいことですが、これらは厖大な善行の結果として得られるものに間違いありません・・・

いったいこれは、どういうわけなのでしょうか?」

満足王は言いました。

「なあ少年よ、私がマスターしているのはな、自在に「ヴァーチャルリアリティ」を駆使する能力なのだよ。

人間を裁くというのは、とても難しいことだ。

裁かれる側はもちろん辛いし、裁く側だって決して楽しくはない。

できれば、そんなことはしたくないもんだ。

そもそも裁きにかけられるようなことをさせないようにするのが一番なのだが、ちょこっと法律をいじったところで、もうどうにもならなくてな。

どういう罪を犯したらどういう刑罰を受けるのか、公開処刑などのわかりやすい形で示すしかなかったのだ。

少年よ、オマエはそれが残酷で非道な行いだと考えているだろう。

オマエにだけは教えてやろう。

あの罪人たちや処刑風景の数々は、全部私が作り出した「ヴァーチャルリアリティ」なのだ。

よく出来ているだろう?(笑)

少年よ、私はムシ一匹殺せない性格なのだ。
本物の人間に危害など、加えるわけがない。

ああやって、人々に本物ソックリの残虐な処刑シーンを繰り返し見せつけることで、「ああ、悪いことは絶対にやめておこう・・・」と思わせること。

それが、私の犯罪の予防・抑止施策だ。

いいか、人間は誰でも皆、素晴らしい可能性を持っているのだ。
たとえ刑罰であっても、死なせてしまっては元も子もない。

かといって、犯した罪を償わせないわけにもいかない。

この悩みを解消するためには、最初から罪を犯させなければよい。

全ての人々に、「罰せられるようなことは考えるのもイヤだ!」と思わせることができれば、それも決して実現不可能なことではないのだよ。」

善財くんが呆気にとられているのを見て、満足王は言いました。

「私はこの「ヴァーチャルリアリティ」駆使能力によって着実に成果を挙げている。

しかし少年よ、知っているか?
この世界そのものが、実は壮大な「ヴァーチャルリアリティ」なのだということを。

私がやっていることなど、いわばマボロシにマボロシを重ねているだけに過ぎない。

本当の「リアル」はどこにあるのか?

そもそも「リアル」など実在するのか?

それは私にもわからないのだよ。

少年よ、答えが知りたければさらに南を目指せ!

そこには「善光」という城がある。

そしてそこの主は「大光」という名の王だ。

是非、彼の話を聞くといいよ。」

第25話 風俗嬢と善財くん
2007.7.21


24人目のインタビューが終わった時、善財くんはこのような情報を得ました。



「ここから南へいくと、ドルーガ(険難)という国があり、そこにはダクシナーパタ(宝荘厳)と呼ばれる大繁華街があります。
そこに「ヴァスミトラ」という名の女性がいますので、是非、お会いになるといいですよ。」



善財くんが言われたとおりに南へいくと、果たしてギンギラの大繁華街に到着しました。



早速、街を歩いていたオッサンを呼び止めてたずねました。



「ちょっとおたずねします。ヴァスミトラという名の女性に会いたいのですが、どこに行ったら会えるでしょうか?」



オッサンは怪訝そうに善財くんを見つめました。



「オマエさん、まだこどもじゃないか。
しかも、なかなか賢そうだし、かなり良家の出と見た。
そんなオマエが、あのヴァスミトラに会いたいだと?
ふむ、どうしたものか・・・」



そのやりとりを見ていた別のオッサンが話しかけてきました。



「まぁまぁ、いいじゃないか。
会いたいっていうんだから、何か事情があるんだろうよ。
教えてやろうぜ。このボウヤなら大丈夫だよ。
かなり賢そうだから、彼女に会ったぐらいで道を踏み外したりはしないさ。
なぁ、ボウヤ?(笑)
ヴァスミトラなら、北の街外れに住んでいるよ。」



善財くんはオッサンに感謝すると、教えられた場所へ行ってみました。



するとそこにあったのは、目もくらむような豪勢な屋敷でした。



十の垣根と掘割に取り囲まれ、水面にはよい香りのする花が咲き乱れ、建物も蔵も無数にあり、どれもこれもとても立派な素材が惜しげもなく使用された、まさに大豪邸です。



元々金持ちの家に生まれ育った善財くんですが、これにはちょっとビビリました。



「こ、ここは、ひょっとして、シャレにならない高級風俗店では?・・・」



恐る恐る入っていくと、奥の部屋の立派なベッドの上であぐらを組んで座っている女性と出会いました。



その女性のルックスは、美しくまた愛らしく、瞳はやや黒味がかった紺色で、大きすぎもせず小さすぎもせず、髪も長すぎもせず短すぎもせず、そのピチピチした肌の色は黒すぎず白過ぎず、まさに輝くばかりの完璧なプロポーション・・・



こんな美しい女性がいてよいのだろうか?・・・



そんな彼女こそがヴァスミトラだったのです。



善財くんはすっかりドギマギしながらも話しかけました。



「あの・・・すみません。
実は貴女がとても立派な人だから会うといい、と勧められまして・・・」



ヴァスミトラは言いました。



「あら?私が立派ですって?(笑)
確かにそうかもね。
私は相手をエクスタシーに導いて悩みから救う能力をマスターしているわけだし。」



彼女の声がまた、実にあでやかで耳に心地よく響きます。



善財くんはクラクラしながら言いました。



「は、はぁ・・・エクスタシーですか?・・・」



彼女は言いました。



「そうよ。
相手が神様なら私は天女になるし、相手が人間なら人間の女になるわ。
相手がサラリーマンならOLに、学生なら学生に、無職なら無職の女になるの。
つまり、相手が「なって欲しい」と願うような女を完璧に演じることができるというわけ。(笑)
でもね、私がそうするのは、決して彼らの欲望をふくらましたいからではなくって、逆に彼らの欲望を取り去ってあげたいからなのよ。
例えば、私の声を聞いたものは皆、耳で聞いたことを素直に理解できるようになるわ。
もし、しばらく私の手を握ったならば、「もう何もいらない」という心境になれるハズよ。
また、私の隣に並んで座ったならば、世の中の全てのことが光り輝いて見えるようになるの。
私をじっと見つめたものは、「永遠の休息」とはどういうことなのかを理解できるわ。
もしも私が辛そうな顔をしたり笑顔を見せたりすれば、それを見たものは皆、「外道を滅ぼしてやる!」という意気が盛んになるわ。
私を抱きしめたなら、生きとし生けるものの全てに感謝の心が湧いてきて、優しい気持ちになれるハズ。
そして私とキスした時、言葉にできない宇宙の真理を知ることができるというわけ。
・・・ちょっとムズカシかったかしら?(笑)」



善財くんは言いました。



「いやはや・・・何というか、ものすごいですね。
恐れ入りました・・・
それにしても、貴女はまたどういった経緯で、またどういった修行を積んで、その境地に達することができたのでしょうか?」



ヴァスミトラは答えました。



「ウフフ・・・それはね。
大昔、常住という名の仏様が世に現れたことがあったの。
この仏様は人々が悩み苦しんでいるのを見て哀れみの心を起こし、足踏みをなさったわ。
すると、たちまち大地が激しく振動して、全てのお城が砕け散り、蓄えてあった無数の財宝が皆の頭上に等しく降り注いだではありませんか!
私はその時ある資産家の妻だったのだけれども、この出来事を見て覚悟するところがあって、夫とともに家を捨て、最後に残った財産である宝冠を仏様に奉げたの。
するとそこへ文殊菩薩がやってきて、今の境地を授けてくださったというわけ。」



___超訳文庫ここまでです。ぶんのすけさん続きを心より楽しみにしております(笑い)




その二、仏教聖典はげみ華厳経写経

165-167p

華厳経三四、入法界品


 昔、スダナ(善財)という童子があった。

この童子もまた、ただひたすらに道を求め、さとりを願う者であった。

海で魚をとる漁師を訪れては、海の不思議から得た教えを聞いた。

人の病を診る医師からは、人に対する心は慈悲でなければならないことを学んだ。

また、財産を多く持つ長者に会っては、あらゆるものはみなそれなりの価値をそなえているということを聞いた。


 また坐禅する出家を訪れては、その寂(しず)かな心が姿に現われて、人びとの心を清め、不思議な力を与えるのを見た。

また、気高い心の婦人に会ってはその奉仕の精神にうたれ、

身を粉にして骨を砕いて道を求める行者に会っては、真実に道を求めるためには、刃の山にも登り、火の中でもかき分けてゆかなければならないことを知った。


 このように童子は、心さえあれば、目の見るところ、耳の聞くところ、みなことごとく教えであることを知った。


 かよわい女にもさとりの心があり、街に遊ぶ子どもの群れにもまことの世界のあることを見、すなおな、やさしい人に会っては、ものに従う心の明らかな智慧をさとった。


 香をたく道にも仏の教えがあり、華を飾る道にもさとりのことばがあった。

ある日、林の中で休んでいたときに、彼は朽ちた木から一本の若木が生えているのを見て生命の無常を教わった。


 昼の太陽の輝き、夜の星のまたたき、これらのものも善財童子のさとりを求める心を教えの雨でうるおした。


 童子はいたるところで道を問い、いたるところでことばを聞き、いたるところでさとりの姿を見つけた。


 まことに、さとりを求めるには、心の城を守り、心の城を飾らなければならない。

そして敬虔に、この心の城の門を開いて、その奥に仏をまつり、信心の華を供え、歓喜の香を捧げなければならないことを童子は学んだのである。


 



令和二年五月一日

コロナロックダウン地獄にて雲雑歌


神様が 地獄へ捨てし 鬼亡者

 なべて救わん 慈悲ぼとけさま 



消費税10てんパー二重課税地獄にて雲雑歌


地獄には 神はなけれど 仏あり

 これぞ地獄に 仏なりけり



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