拈華微笑 南無父母不二佛

何でも仏教徒として思いついたことを書きます

父母未生因縁無有無我無畏無理會無門関

木の上に 立ちて子を見る 親ごころ
 ありがたき哉 おや心とは


親は子の 帰りを木の上に 立ちて見ゆ
 有り難きかな 親ごころとは


炬燵出で 猫が棚寝の 春や来ぬ
 有難き哉 親心とは


父母の 婚逢めあい無きせば 我も無し
 ありがたきかな おやごころとは


己が身の 己無き世の みなほとけ
 有難き哉 親の恩とは


小川辺や 摘みて尽くせぬ 土筆の子
 仏の座から 唯我独尊


無二の世の 富士の高嶺に 不老不死
むにのよの ふしのたかねに ふらうふし
 桃の太郎も 姫の迦具耶も
 もものたらうも ひめのかくやも


尽きるとも 尽きぬともなし しょうろうの
月るとも 月ぬとも無し 生老の
 やまいしふみて 無有の父母
 病死経観て むうのちちはは


あさぼらけ 峰の懸け路の ふだり往く
朝朗气 みねのかけぢの 降下りゆく
 同行二人 無二の父母
 だうぎやうににん むにのちちはは


おんないの 寄る邊も知らず 有為の河
恩愛の 夜辺も白ず 憂悲のかは
 雲の流れて 月冴へわたる
 久藻の名枯れて 月さへ渡る


親は子の 幾(人)たりともに かわゆきを
 病めるをことに 抱きたまへり


産める子に 踏まれ蹴られど 母心
 わが身消ゆとも 子をばまもらん


うつせ世の うら見し果つる おもて無し
空虚よの 憾みし恥つる 面成し
 來しかたもなく 往くすゑも無く

 着仕方もなく 結く末もなく



やま桜 霞すみれんげの はる情恩
山咲蔵 香菫蓮華野 春四恩
 名無くさあれば 知らぬひと知る

 七草阿禮芭 不知火歳留


垂乳根の 白き媼母の 独りぬる
たらちねの しろきおんもの ひとり寝る
 寝音に暁の 待ちどほしけれ

 ねをとにあけの まち遠しけれ


春の海 きらきらきらと 輝やけり
 草もゑ出でて 全身新緑


万葉の 山の社に 詣り来て
 わが子俄に 和歌に若宮
 わがこにわかにわかにわかみや


万葉の 風の音する 山の邊に
 沖津波見つ 坐しつ詠はづ


般若姫 般若心経 となうれば
 閻魔大王 聖徳太子


象ヶ鼻 普賢趺坐宇の 不垢不浄
ぞうがはな 不減不増の ふくふじょう
 光乱來
みたらひ 波だ梶取(かんどれ)
 ひかり御手洗 涙感鳥


天照らす 智慧之さだ美ぬ 雲晴香
あまてらす ちゑのさだみぬ くもはるか 
 悦び開く 理英の武士
 よろこびひらく りえのもののふ


己が身の 己れ無き世の みなほとけ
 誕生の日は 母苦難の日



われとては 死して死なずと 父のいう
 きゅうしょうの常 ほうしょうの鐘
 久昌寺常山 豊昌(正)寺鐘聲


みいねこの みをろすさいの かはらにて
三生猫の 觀下ろす犀の 河原にて
 めつするもなし しようずるもなし

 滅するも無し 生ずるも無し


寝子ぼとけ 賽の河原を 天降り
 人を見守る 棚地蔵と生(な)



猫背にて にこり笑うて 雉を射つ
 早飯
はやい早糞 やまとだましひ


口を閉じ 鼻洟も痰も 飲み干して
くちをとぢ びじるもたんも のみほして
 ものを不言猿(いはざる) 猫背糞ひる

 ものをいはざる ねこぜくそひる


四つ足は 嘘をつかない みなほとけ
 猫は水子の 生まれかわれり


和歌【未生見ず子地蔵悲母なる垂乳音に賽の有縁よ猫の四つ足】

みい水子じぞうひもなるたらちね二再のうえんよねこのよつあし



貪瞋癡 毎度糞尿 断捨離浄
とんじんち ふんにょうのたび みをきよめ
右半身寝姿 涅槃寂静
みぎわきしたに ねむるおさとり



睡眠ねむるとも 覚醒さむるとも無なし 仏法ほとけのり
不生不滅不去不來しぬこともなしうまるるもなし

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