山口新聞コラム「東流西流」原稿(令和3年8回予定)
明けましておめでとうの挨拶は、大晦日の夜が明けて陽が昇る
日の出とともに新年の元日が始まるという意味です。
元旦の旦の字は日の出を形で表し、これは大昔から続く
月の暦即ち太陰暦の日本語言霊です。
明治6年明治新政府は月齢で数える旧暦太陰暦から
西洋の1日24時間で真昼を正午12時と定め12時間後の
真夜中に日付が変わる新暦太陽暦に切り替えました。
以後現在の真夜中の真っ暗な24時ちょうどに
12月31日から1月1日が始まることになって、
全然夜が明けてもいないのに明けましてお目出度うと言い合う
一風変わった元旦の始まり方になりました。
近年はどこの神社も
真夜中午前零時から初詣に殺到して参拝客がごった返しますが、
これは明治6年国全体太陽暦になってからの出来事で、
もともと太陽暦の西洋諸国から見ればこの新暦と旧暦を折衷した日本文化は
意味不明の奇習に見えるでしょう。
2020年はコロナ禍で全国で人出の密集が禁止されました。
新年のこの原稿は旧年中に書いているので
真夜中に初詣も出られないコロナ禍ゆえ
正月の昼中にぼちぼちお参りする心算ですが、鬼が笑うかも。
皆様新年明けましておめでとうございます。
謹んで初春のお慶び申し上げ、
皆様の益々のご清栄とご多幸をお祈り申し上げます。
皆で焙じ茶飲んで塩味鍋を囲む江戸時代正月の一家団欒で、
八百万の神様のお蔭様を頂き地球の邪と魔のコロナ風邪を、
塩を撒いて総て祓い清めましょう。
2021/01/10 8:44, 豊岳正彦 wrote:
「お正月の言霊」
もう幾つ寝るとお正月。夜寝て陽が昇って夜が明けたら元旦まで
幾夜だろうという数え方ですから、旧暦の日めくりは実際は夜の
月めくりだったということがわかると思います。
これは日を数える時現在の太陽暦の0時から24時までの一日では無く
一夜を以て数えるということです。
もう幾つ寝ると、の言霊がこれを表していますね。
また旧暦の四季とは、春が睦月如月弥生、夏が卯月皐月水無月、
秋が文月葉月長月、冬が神無月霜月師走、のことで節分が旧暦の
元旦即ち節分から28日間がお正月になります。
太陰暦の正月は冬から春へと季節が変わる分かれ目の節分を元旦と
するので明けましておめでとうの言霊が初春のお慶び申し上げます
とか賀春とか新しい一年の最初の春の到来を言祝(ことほ)ぐ言霊
になるのです。
太陽暦では1月は31日ですが、節分を元旦とする旧暦太陰暦では
ひと月が月齢の28夜なのです。
春の七草はせりナズナゴギョウハコベラ仏の座スズナすずしろですが、
今の1月7日に揃わないのは実は一ヶ月早いからです。
月の暦の太陰暦は、地球のあらゆる生物の自律神経調律体内時計 と
正確に一致しています。ということは旧暦の年齢 すなわち数え歳が
全ての 生命ある生物の一生の正しい歳と齢とを表すのです。
2021/01/18 9:27, 豊岳正彦 wrote:
「成人の日の言霊」
祝日法で日曜日以外に国民全員が24時間仕事をしないで休む国民の祝日が定めてあります。
年の初めの一月は三が日を除くと一年で最初の国民の祝日成人の日があります。
いま日本では法律上20歳の誕生日が成人ですが、なぜ一月に成人の日が日本国民の祝日なのでしょう。
これは明治六年までの旧暦の言霊日本語で定められたからです。
旧暦ではこの世の 全ての存在について誕生の日がゼロ歳では無く一歳です。
この世に生まれて最初に迎えた節分の日即ち元旦に一斉に二歳になり、
その後は 全ての存在が元旦に一斉に齢を重ねるのです。
これが『正月は冥土の 旅の一里塚』の言霊です。
全ての生物は生老病死を以て一生とします。
人でいえば手足も言葉も食事も未熟な赤ちゃんで生まれて
抱っこされる乳飲み児から言葉を覚え
独りで立ち上がって歩き始めると大人と同じ生活を送る子どもになり
数え一四歳~一五歳の正月元旦に元服式を行って成熟した個体
すなわち一人前の大人と認められるのです。
全て旧暦のスケジュールですが、旧暦には日曜も祝日もなく七曜日も一週間もなく、
その上で旧暦では正月元旦に一斉に歳をとるから、
明治六年に採用した西洋諸国と同じ太陽暦において、
人が言霊の言葉を話す日本の国だけ一年の最初の一 月に成人の日が祝日と いう国民の休日に定め られたという経緯です。
次はこの世で草木国土全ての存在の年齢が旧暦に従うお話をします。
2021/01/26 7:45, 豊岳正彦 wrote:
「歳月としつきの言霊」
木の樹齢を測るのに年輪を数えます。
年輪は春夏秋冬を一巡りするごとに一つずつ刻まれます。
この四季は月の暦の太陰暦すなわち旧暦です。
旧正月は今の太陽暦の2月で、今の正月は旧暦では冬の盛りなので1月に大寒があり2月に啓蟄があるのです。
旧暦で四季は花鳥風月と表します。
枕草子では旧暦で四季の移ろいを書き著しています。
年輪線も冬に木の幹は生長せず密度が高まり春になって幹が活発に成長して年輪の線と線のあいだの密度が薄くなる。
こうして花鳥風月一巡りごとに一本の年輪線が樹齢として木の幹に刻まれるのです。
大地には地層があります。
地層の年齢も花鳥風月一巡りで樹齢と同じように重ねられていくのです。
このように地球上の生物も無生物も全て年齢は歳月に従うのです。
これが歳月すなわち年齢の本当の言霊です。
月の暦は地球の自転を以てひと夜と刻んでひと月28夜と数えます。
太陽暦は地球の公転を以て1年365日と定めて1日を24時間に分け1時間を60分、1分を60秒に刻んで時計を作りました。
太陽暦の時計時間で年齢を計るのはこの世で生老病死の宿命を持つ全ての生命体すなわち生き霊(だま)のなかで唯一人間だけですね。
地球上の万物に重力が働いています。
最も大きな重力は地球の重力であり、次いで月の重力であり、火星までの惑星の重力であり、太陽の重力です。
この世は天地の重力すなわち 天地の「気」に満ちているの です。
2021/02/02 20:22, 豊岳正彦 wrote:
「気」の言霊
病気と元気の「気」とは何の「気」でしょうか。
気持ちや気分の気ではありません。
天気や大気や空気や気合や気功や合気の「気」なのです。
地球上の万物には一瞬も休みなく目に見えない重力が働いています。
不可視の重力線は可視光線と同じく空間を直進すると考えられます。
地球は大きな重さを持つ球体だから地球の中心から真っ直ぐ重力線が出てそれが地上の万物を重さと遠さに比例する大きさの引力すなわち重力で地上の万物を地球の中心へ向けて引き寄せているのです。
そして地上の万物に真っ直ぐかかる重力の大きさは場所によって変わります。
地球は南北極点を結ぶ直線軸を中心に自転しています。
自転に伴い地上の万物に外向きの遠心力が働いて内向きの重力の効果を打ち消すから、赤道直下で重さを量ったら南北極点で量るより軽いのです。
この重力線が大地の「気」の正体です。
更に万物は月や惑星や太陽の天体から外向きの重力すなわち天の「気」も受けます。
また地球の中心からの距離が遠くなるほど地球の重力は小さくなります。
富士山山頂で重力が地上より小さくて呼吸する大気が希薄になり低酸素脳症の高山病になるのが、目に見えない酸素分子も場所による重力変動を受ける実例です。
目に見えない分子サイズのウイルス微粒子が地球の自転と重力で生じた大気の流れ即ち風に乗って飛んでくる風邪という病気の【気】なのです。
2021/02/09 10:24, 豊岳正彦 wrote:
「大黒柱手伝いの言霊」
真直ぐな引力線の大地の気を全身に受け続けて一生を送る地球生物は植物と動物に大別されます。
動物は骨に付いた筋肉を収縮させて動く生物であり、
虫などの外骨格動物と鳥獣魚類の内骨格動物に大別出来ます。
内骨格動物の身体構造はほぼ同じで骨も内臓も外臓も人と動物の間に基本的な違いは無いです。
強いて骨の違いを挙げれば尾骨が人は1個で動物は複数の尾骨が連関節している点だけです。
手指の骨が違いますが人と猿の間に手指骨の違いが無いので論じません。
同じ内骨格動物ほ乳類の人とそれ以外のほ乳動物を分ける一番の相違は
走る時の体の使い方すなわち二本足で走るか四つ足で走るかです。
猿も四つ足で走ります。
全ての地表動物が動くとき全身の分子の一つ一つに至るまで身体全てに大地の「気」重力線が地球の中心目指して地面に鉛直落下する引力として働きます。
動物は常に引力にあらがって骨に付いた筋肉の収縮で関節を動かして起ち上がり四肢全部を動かして生きています。
動物が動く時も動かない時も生きている限り身体の大事な中心は一口にまとめて背骨と呼ぶ脊椎です。
動物の身体を材木と土紙壁と瓦草木皮屋根の伝統建築に例えるなら、背骨が大黒柱です。
大黒柱が引力を総て引き受けて耐震能が強まり、
近代ビルが倒れた震災でも倒れぬ法隆寺五重塔が大黒柱、
法隆寺建造手仕事を親方から弟子へ手で伝えた手伝いの言霊です。
2021/02/15 17:51, 豊岳正彦 wrote:
「津波てんでんこ」
二月一三日福島沖で大地震が発生し震度6強の揺れが日本列島の大地を振るわせました。
十年前の東北大震災とことなり津波はありませんでしたが福島県いわき市にお住まいの知人のお話では同じように大きな揺れが今回は横揺れだったそうです。
日本列島は火山脈の上に形成されているので文字の記録が無い遥か悠久の昔から常に間断無く地震と津波が起こってきました。
津波の巨大なエネルギーは人知や人力ではどうにも防ぐことが出来ません。
如何に多くの人びとが知恵と力を合わせて津波を押し止めようとしてもひとたまりも無く飲み込まれてしまいます。
海沿いで大地震が起こればすぐに大津波が押し寄せることを先祖代々の言い伝えで知っていた日本人のご先祖様が、
津波の時命を守るには一人一人が出来るだけ早く高台に駆け上って津波を足下でやり過ごすしか方法が無い事を短い日本語で表した言葉が【津波てんでんこ】で、
互いに大声で叫び交わしながら親子でも手を離しててんでんばらばらに親から貰った自分の四本の手足を全て使い、
一刻でも早く山へ駆け上れ、命あっての物種だからという教えです。
如何に一生涯人に親切にしてあげたくとも自分が死ねばどんな親切も親孝行も出來なくなってしまう。
生きて親切するために津波の時は銘々が独りの力で自分のかけがえのない命を守りなさいと、
すべての人に教える親心の言霊が津波てんでんこなのです。
ですから現在のようにコロナパンデミックで家に閉じこもっていても、
地震があって津浪が来ると察知したら一刻も早く家を出て、
銘々が親から貰った自分の四つ足を使いきって高台に駆け登って生き延びて下さい。
それが皆さんの親御さんの心からの願いなのです。
2021/02/19 7:26, 豊岳正彦 wrote:
https://hougakumasahiko.muragon.com/entry/146.html
「 国家安康の言霊」
原初生命は海を母胎として父なる太陽の光が降り注ぐ地表の浅い海で生じました。
人は誰もが父親と母親の間に児として生まれ元服成人して人の親となります。
親思う心にまさる親心(吉田松陰)
味噌汁は命育む母の手よ焙じ茶番茶は父の楯也(私作)
戦国の覇者信長秀吉家康は海山が広がる中部地方の生まれですが、
天寿を全うし国を安らげたのは東海の家康です。
東海は海の幸の塩と山の幸のお茶が鎌倉時代から栽培されていました。
塩は身体を温めて動物が元気に動く活力の源です。
お茶の葉のカテキンはあらゆるウイルスを身体の内外で消毒不活化します。
三人のうち幼児期天然痘に罹って死にかけたのは家康ですが、
乳母が己を捨てた親心で懸命に看護したお蔭で無事快復し元服成人できた家康は、
死ぬまで乳母が施してくれた親心の深く高い恩を忘れず、
報恩感謝の心で15代250年戦を止め日本国の天下万民を安んじた徳川幕府の祖となりました。
子孫の我々も神君家康権現ご先祖様に学び習って、
塩とお茶の山海鍋を囲む和やかな団欒で一家全員康(すこ)やかに、
日光をたっぷり浴びて屋外で元気に働く勤勉な晴耕雨読で銘々が互いに親切し合い感謝し合って、
天下無双島国日本から地球国家を安んじましょう。
家康やかにして国安らぐ。
竹千代時代天然痘に罹った話
youtube.com/watch?v=UpNn3rThfE8
【伝説】徳川家康 影武者説の真実『徳川の歴史から消された異母兄弟・穎新』、少年時代の竹千代を難病から命懸けで救った『侍女・於松の悲話』「早わかり歴史授業36 徳川家康シリーズ4」日本史 - YouTube
家康は天下を仏法仏道で治めるために幕府を開いた話
youtube.com/watch?v=V1kF1Z2rlJc
信長との桶狭間の戦いの敗戦から岡崎城主へ 徳川家康の人質生活から自立「早わかり歴史授業38 天下人 徳川家康シリーズ6」日本史 - YouTube
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>次のエントリーで山口新聞の紙面を写した写真を貼り付けます。
hougakumasahiko.muragon.com/entry/128.html